社長(母)が肩や腕が痛い、腕があがらない
ここまでしか腕が動かない
そんなことをずっと言っているので、
「それ五十肩でしょ」
といっても、
これは五十肩ではないと言い張る社長(母)
お得意のgoogle 先生で検索。
中年以降(とくに50代に多い)に発生する、肩関節の痛み(疼痛とうつう)と動きの制限(拘縮こうしゅく)を伴う病気の総称です。
肩あるいは肩から上腕への疼痛と関節の動きが悪くなることです。症状と時期によって急性期(疼痛が最も強く現れる)、慢性期(疼痛は軽快しているが運動制限(拘縮)が残っている)、回復期(関節拘縮が改善する)の3段階に分類されます。
これは、五十肩の急性期~慢性期以外のなにものでもない。
森の温泉ホテルや新海花亭いずみのスタッフにも、
「なんか最近肩と腕が痛くて…」というたびに
「社長それたぶん五十肩です」といわれては
「いや、これは違うやつだと思うんだよね」と言い放ち、
当然だがスタッフはそれ以上何もいえない。
なんなんだろうか、その年代になってみないとわからない、
五十肩を否定したい心理があるのだろうか。
ひとまず仕事にならないので、
「こんなに身近に温泉があるんだから温泉毎日入りなよ」
「鍼にいきなよ」「病院いってみたら」などとすすめ続けたが、
数ある選択肢の中から社長が選んだのは
だるま寺の「皿投げ祈祷」だった。
説明しよう。
西伊豆 土肥の新海花亭いずみから車で焼く15~20分のところにある、
だるま寺(恋人岬のすぐ目の前)に
「さらば(皿ば)」したい内容をお皿に書き、
それを岩に向かって投げて叩き割り、お悩みとおさらばするという祈祷である。
だるま寺
私もかねてから興味があったのでついていくことにした。
お目当ての皿投げ祈祷コーナーは入ってすぐのところにあり、それだけやって帰ることも出来るのだが、
敷地に足を踏み入れたとたんおそらく90%くらいの確立でおばちゃんに捕まって説明が始まる。
せっかくなので一通り説明どおりにすすみ、
そしてまんまと(言い方悪い)入館料を取られて本堂に入ることになる。
私は結構怖かったので1分くらいでギフトショップコーナーに移動した。
皿投げ祈祷も人気だが、そもそもはだるまを納めてあるお寺なので、
有名人も納めている…ということで訪れた人たちの写真や納めた達磨も置いてある。
俳優の渡辺謙さん、橋詰功さん……
なんだか2017年ワイドショーに出てた人なような気がしないでもない。
本当にご利益があるのかいささかの不安を抱きつつ、
だるまは買わずに、お目当ての皿投げ祈祷をすることにした。
社長は迷うことなく
「五十肩に皿ば!」と皿に書き
ものすごく入念に準備運動をし、
本当にこの人肩が痛いのか怪しい、
と思うほどの勢いで皿を見事岩に命中させ、
お皿は粉々に砕け散り、
最後力強くガッツポーズ(割と腕高めの位置で)までしていた。
私は、
と書いてなげたものの、岩にあたらず手前で砕け散ってしまった。
ということで来週も空室が残ってしまっているので是非予約して頂きたい。
さて、そんな皿投げから2日くらいたった頃だろうか。
突然社長が
「肩が痛くない!!腕がここまで上がるようになった!!」
といい始めた。
意気揚々とスタッフに上がるようになった腕を見せびらかし、
「あたしね、五十肩にさらばしてきたんだよ。命中してね、ご利益がでてきてる。」
とうれしそうに自慢している。
「よかったね、命中してたもんね」
といっておいたが、
私は五十肩の第3段階「回復期(関節拘縮が改善する)」に入ったのではないかと推測する。